幼稚園・保育園から変化している認定こども園ってなに?特徴やマーケティングを行うメリットをご紹介

認定こども園 幼稚園サンプリング

<2024年2月15日>
認定こども園は全国でも施設数を増やしている幼稚園・保育園と同様の教育機関です。本ページでは認定こども園がどういった施設なのか、認定子ども園でマーケティングを行うメリットなどさまざまな情報を記載しています。

認定こども園とは?

認定こども園とは幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、地域の子育て支援も行う施設です。平成27年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって創設されました。この制度は子どもの発達段階や保護者の就労状況に応じて、幼児教育・保育のサービスを提供することを目的としています。認定こども園はその中核的な役割を担っており、内閣府が管轄しています。

認定こども園の利用者や地域社会にとってのメリットは多くあります。まず、幼稚園と保育園の違いを気にせず、一貫した教育・保育を受けることができます。入園や進級の時期や時間帯、カリキュラムや指導方針などが統一されているので、子どもの成長に合わせた適切な環境を提供しています。

また、園の利用方法や費用が柔軟に選べます。保育時間や延長保育の有無、給食の提供や持ち込みなどが自由に決められるので、保護者の働き方や生活スタイルに合わせた利用が可能です。また、所得に応じて保育料が決まるので、経済的な負担も軽減されます。さらに、地域の子育て支援の内容が充実しています。

未就園児や放課後児童の預かりや学習支援、親子の交流や相談などが行われるので、子育てに関する悩みや不安を解消することができます。一方で、認定こども園にも現状や課題があります。最も大きな問題は認知度が低いことです。一般的には幼稚園や保育園よりも新しい制度であることから、まだ知られていない人も多いです。

その他にも、人材や資金の不足、施設の不足や偏在などが課題として挙げられます。認定こども園は幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持つ人材が必要ですが、人員の確保も難しい傾向があります。

認定こども園の種類

認定こども園はその中でも形態が「幼保連携型」「幼稚園型」「保育園型」「地方裁量型」4つに分かれています。利用している方の属性も異なるため、認定こども園という名称がついているからといって全て同じではありません。施設の名称には分類について書かれていないことも多くあります。それぞれの特徴についてご紹介します。

 

幼保連携型:

幼稚園と保育園の両方の機能を持ち、教育と保育のバランスがとれた施設です。0歳から小学校入学までの子どもを対象とし、1日11時間の開園と土曜日の預かりを行っています。幼児教育の時間は1日4時間設けられています。幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持つ「保育教諭」が指導します。

 

幼稚園型:

幼稚園が主体となり、保育にも対応している施設です。3歳から小学校入学までの子どもを対象とし、午前中は保育の必要がない子どもと保育の必要がある子どもの両方に教育を行い、午後からは保育を必要とする子どもに延長保育を提供します。幼稚園教諭が指導します。0~2歳の保育に対応していないことが多いですが、子育て支援として対応している園もあります。

 

保育園型:

保育園をベースとし、保護者の就労の有無にかかわらず受け入れている施設です。0歳から小学校入学までの子どもを対象とし、1日11時間の開園と土曜日の預かりを行っています。保育園と同様レベルの幼児教育も行っており、保育士が指導します。

 

地方裁量型:

幼稚園や保育園として認可を得ていない施設でも、地域の実情に合わせて認められる施設です。自由度が高く、主体となる組織に制限はありません。開園時間などは地域の状況に合わせて設定できます。幼稚園と保育園の機能を併せもち、教育と保育を担う施設です。

施設としても幼保連携型のこども園が圧倒的な割合を占めています。上記に記載した通り、幼保連携型のこども園は幼稚園・保育園の両方の属性を持った施設です。この施設は従来の保育所と違い、共働き世帯の子どもにも幼稚園で行っていた教育を行っています。

都道府県別認定こども園施設数

(出典:認定こども園に関する状況について(令和4年4月1日時点)

認定こども園の利用者はどんな属性を持ってるのか

認定こども園を利用している先生は幼稚園と保育園の両方の機能を持つ施設で働いています。そのため、先生は幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を持つことが原則です。先生は仕事に対する高い専門性と責任感を持っていますが、先生の待遇や労働環境については認定こども園のタイプや設置者によって大きく異なります。

認定こども園を利用している保護者は幼稚園・保育園の保護者と年齢は同じく20代後半から30代前半が多い傾向があります。認定こども園に通わせている保護者は子どもの成長や発達に合わせた教育・保育を受けさせることも目的としています。保護者は先生や他の保護者とのコミュニケーションを大切にしています。

認定こども園は保護者に対する子育て支援の一環として、様々な情報提供や相談、交流の機会を設けています。そのため、保護者は先生や他の保護者との連携や協力を通して、子どもの教育・保育に関わることができます。認定こども園は幼稚園や保育所と比べて、より多様な選択肢や柔軟性を持っています。

そのため、子どもの年齢や保護者の就労状況に応じて、様々な利用形態や時間帯を選ぶことがでることから、保護者は自分のライフスタイルやニーズに合わせた教育・保育を受けさせることができます。

認定こども園に通っている園児は0歳か5歳までの子どもです。幼稚園と保育園の良さを併せ持つ環境で過ごしています。認定こども園は子どもの年齢や発達段階に応じた教育・保育を行うとともに、子どもの自主性や創造性を育むことを目指しています。そのため、園児は楽しく学びながら、自分の個性や能力を伸ばしています。

先生や友だちとの関わりを大切にしており、認定こども園は子どもの社会性や協調性を育むことを目指しています。そのため、園児は先生や友だちとのコミュニケーションや協力を通して、自分の感情や思いを表現することを学びます。そのため、園児は様々な活動や遊びを通して、自分の世界を広げています。

認可外こども園とは?

これまで認定こども園について説明してきましたが、認可外こども園というものもあります。認可外こども園について、簡単に説明します。認可外こども園とは認可保育園、認定こども園、地域型保育事業などの公的な保育施設以外の、保育を行うことを目的とする施設の総称です。

認可外こども園は認可保育園と違って、国や自治体から認可を受けていないため、公費の補助金を受けることができません。そのため、運営費はすべて保護者からの保育料で賄われることが多く、保育料は高めに設定されていることが多いです。認可外こども園のメリットは入園の条件や手続きが柔軟であることや、保護者のニーズに応えた個性的な保育を行っていることが挙げられます。

認可外こども園はそれぞれの園で入園の基準や方法を決めているので、認可保育園のように市町村の利用調整に左右されることがありません。また、認可外こども園は自由度が高く、様々な教育方針やカリキュラム、サービス内容を提供しているので、保護者の希望に合った園を選ぶことができます。

しかし、認可外こども園のデメリットは保育料が高いことや、保育の質や安全性が保証されていないことが挙げられます。認可外こども園は公費の補助金を受けられないので、保育料が高くなる傾向があります。認可外こども園は水準を満たした後に認定こども園や認定保育所に変わる事もあります。

認定こども園がなぜ増えているのか

平成27年時点では認定こども園は初年度こそ2,800施設程度でしたが、ここ数年で数を大きく伸ばし、令和4年時点では9000園を超えており、今後も数が増えていくことが想定されます。
認定こども園が増えている理由は以下の4つが考えられます。

認定こども園施設数推移

(出典:都道府県別の認定こども園の数の推移(平成19年~令和4年)

 

待機児童問題の解消:

認定こども園は保育所に入所できない待機児童を受け入れることができます。保育所の定員は国や自治体の基準によって決まりますが、認定こども園の定員は施設の規模や設備に応じて自由に設定できます。そのため、保育所よりも多くの子どもを預かることができます。また、認定こども園は幼稚園の空き定員を活用することもできます。少子化によって幼稚園の入園者数が減少しているため、幼稚園の施設や教員を有効に利用することができます。

 

就労の有無にかかわらず利用できる:

認定こども園は3歳から5歳までの子どもであれば、保護者の就労の有無にかかわらず利用できます。保育所は保護者が就労している場合や、就労を控えている場合など、保育の必要性が高いと認められた場合にしか利用できません。しかし、認定こども園は就労していない保護者でも、子どもに幼児教育を受けさせたいという希望があれば利用できます。

 

集団活動や異年齢交流の機会を増やせる:

認定こども園は0歳から5歳までの子どもを対象としています。そのため、子どもたちは自分と同じ年齢だけでなく、年上や年下の子どもとも交流することができます。これは子どもの社会性やコミュニケーション能力を育むのに有効です。また、認定こども園は幼稚園と保育所の両方のカリキュラムを実施しています。

そのため、子どもたちは保育所のように自由に遊んだり、幼稚園のように集団で活動したりすることができます。これは子どもの自主性や協調性を育むのに有効です。

 

子育て支援の充実:

認定こども園は子育てに関する悩みや不安を解消するための地域子育て支援も行っています。例えば、未就園児や放課後児童の預かりや学習支援、親子の交流や相談、育児教室や講演会などがあります。これらのサービスは認定こども園に入園していない家庭も利用できます。認定こども園は子どもだけでなく、保護者や地域の人たちともつながることができる施設です。

認定こども園でマーケティングを行うメリット

これまでお伝えしてきた通り認定こども園は園児を指導する信頼できる教育機関として保護者や園児から信頼されています。そのため、サンプリングやプロモーション活動は商品やサービスの認知度を高め、ターゲット市場を拡大するための有効な手段です。認定こども園は幼稚園と保育所の機能を統合した施設であり、地域の子育て支援も行っています。施設の分類ごとに特徴があるため、商品によっては認定こども園の中でさらに分けて展開することで効果を高められます。

しかし、どの認定こども園でも子ども、保護者、先生に直接リーチし、ブランドや商品の価値を伝える絶好の機会となります。園児へのサンプリングは子どもたちに新しい体験を提供し、遊びや学習に役立つ教材や商品を通じて、楽しみながら学ぶ機会を増やせます。これは子どもたちの発達に寄与できるため、商品の早期導入により購買を促すことができます。

保護者に対しては商品やサービスが直接手に取れる機会を提供することで、商品の特長や利便性を実感してもらいやすくなります。保護者は自分の子どもに最適なものを選びたいと考えており、実際に体験することで商品への信頼感を高めることができます。また、保護者同士のコミュニケーションを通じてポジティブな口コミが生まれ、商品の認知度向上につながります。

教育スタッフへのプロモーションは商品の教育的価値を伝える絶好の機会です。先生は日々の保育や教育活動で何が子どもたちに最適かを考えており、商品の価値を認めてもらうことで、保護者への推薦が期待できます。これらの活動を通じて、商品やブランドは信頼性と価値を高め、ターゲット市場に深く浸透することが可能になります。

そのため、認定こども園でのサンプリングやプロモーション活動は単に商品を宣伝する以上の価値を生み出します。子どもたちの発達支援、保護者の子育て支援、先生の教育活動支援という形で、社会貢献を果たしながら、商品の市場浸透を促進することができます。認定こども園、もしくは幼稚園・保育園でサンプリングをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。

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